生活習慣病のお悩み
生活習慣病のお悩み
「健診で異常を指摘されたけれど、症状がないので大丈夫かな」と、そのままにしている方は少なくありません。しかし、生活習慣病の多くは自覚症状がないまま進行し、将来的に心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすことがあります。
健診の「要再検査」「要精密検査」は、体からの大切なサインです。まずは当院へお気軽にご相談ください。健診結果をお持ちいただければ、どの項目に注意が必要かを分かりやすくご説明いたします。
血圧の異常
収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上で高血圧と診断されます。
血糖値・HbA1cの異常
HbA1c(過去1〜2ヶ月の血糖平均)6.0%以上から注意が必要、6.5%以上で糖尿病の可能性があります。
脂質の異常(高LDLコレステロール・低HDLコレステロール、高中性脂肪)
動脈硬化を進める重要なリスク因子です。
尿酸値の異常
痛風発作や腎臓病のリスクと関連しています。
肝機能・腎機能の異常
生活習慣や疾患による臓器への負担を示している可能性があります。
健診結果を確認しながら、問診にて生活習慣(食事・運動・飲酒・喫煙など)を詳しくお伺いします。必要に応じて、血液検査(血糖・HbA1c・脂質・肝機能・腎機能・尿酸など)、尿検査、血圧測定、心電図検査、呼吸機能検査などを行い、原因と重症度を評価いたします。
高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態を指し、収縮期140mmHg以上または拡張期90mmHg以上が診断基準です。自覚症状がほとんどないため「サイレントキラー」とも呼ばれ、放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞・脳卒中・腎不全などのリスクが高まります。健診で指摘された方や、ご自宅で血圧が高い方は早めの受診をおすすめします。
本態性高血圧
明らかな原因がなく、遺伝や塩分の摂りすぎ、肥満、運動不足、ストレスなどが関係します。全体の約90%を占めます。
二次性高血圧
腎臓病や副腎腫瘍、甲状腺疾患など、別の病気が原因で血圧が上昇するものです
白衣高血圧
医療機関でのみ血圧が高くなる状態で、家庭血圧との比較が重要です。
診察室血圧と家庭血圧の両方を確認し、血液検査(腎機能・電解質・血糖・脂質など)や尿検査を行います。必要に応じてさらなる精査を必要とします。
血液中の脂質が過剰になった状態を「脂質異常症」といいます。自覚症状がほとんどなく、健診で初めて指摘されることが多い疾患です。LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い状態が続くと動脈硬化が進み、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞のリスクが高まります。食事改善や運動習慣だけでは十分でない場合には、薬物治療が必要となることもあります。
原発性脂質異常症
遺伝的要因や生活習慣(食事・運動不足・肥満・飲酒など)が関係します。
家族性高コレステロール血症
遺伝的にLDLコレステロールが非常に高くなる疾患で、若年から動脈硬化が進みやすい特徴があります。
二次性脂質異常症
甲状腺機能低下症や糖尿病、腎臓病などが原因となります。
血液検査でLDL・HDLコレステロール、中性脂肪、血糖、肝機能などを確認します。
正確な評価のためには、空腹時(食後10時間以上)での採血が推奨されます。二次性の原因が疑われる場合は追加の検査を行います。
尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くと、関節に尿酸の結晶がたまり、ある日突然、激しい関節の痛みを引き起こす「痛風発作」が起こることがあります。足の親指の付け根が赤く腫れて強い痛みが出るのが典型的な症状です。また、高尿酸血症は腎臓結石や腎機能低下の原因となることもあります。食事(プリン体を多く含む食品:ビール・内臓類など)や水分不足が影響することが多く、生活習慣の見直しが治療の基本となります。
高尿酸血症・痛風
尿酸値7.0mg/dL以上が高尿酸血症の目安です。痛風発作だけでなく、腎臓病や心血管疾患のリスクとも関連しています。
腎臓結石・尿路結石
尿酸が結晶化して石となり、腰や背中に強い痛みを引き起こすことがあります。
慢性腎臓病
尿酸結晶が腎臓に沈着し炎症を引き起こし、腎機能低下の一因となることがあります。
血液検査で尿酸値や腎機能を確認し、尿検査でタンパク尿などを評価します。痛風発作時には関節の状態を確認し、必要に応じて関節液の検査を行うこともあります。
「最近トイレの回数が増えた」「夜中に何度も目が覚めてしまう」といった症状は、糖尿病のサインである可能性があります。
血糖値が高くなると、余分な糖を体外へ排出しようとして尿の量や回数が増える「多尿」が起こります。一方で、膀胱炎や前立腺肥大などの泌尿器科疾患でも頻尿が起こるため、原因を見極めることが大切です。
糖尿病
高血糖により尿量が増え、頻尿がみられます。のどの渇きや体重減少を伴うこともあります。
尿崩症
抗利尿ホルモンの異常により、大量の薄い尿が出る疾患です。
過活動膀胱
膀胱が過敏になり、少量の尿でも強い尿意を感じる状態です。
前立腺肥大症(男性)
前立腺の肥大により、頻尿や排尿しにくさが生じます
膀胱炎
細菌感染による膀胱の炎症で、頻尿や排尿時痛、血尿がみられることがあります。
尿検査(血糖・タンパク・白血球など)や血液検査(血糖値・HbA1c・腎機能)を行い、糖尿病や腎疾患の有無を確認します。必要に応じて、泌尿器科へのご紹介を行います。
「水をたくさん飲んでも喉が渇く」といった症状は、糖尿病の代表的なサインのひとつです。血糖値が高くなると体液の濃さ(浸透圧)が上昇し、それを調整するために強い口渇が生じます。放置すると、網膜症・神経障害・腎症などの合併症が進行する可能性があるため、早めの受診をおすすめします。
糖尿病
慢性的な高血糖により、口渇・多飲・多尿・体重減少などがみられます。
尿崩症
大量の尿とともに強い口渇が生じます。
高カルシウム血症
副甲状腺疾患などにより血中カルシウムが上昇する状態です。
薬の副作用
利尿薬や一部の抗うつ薬などで口の渇きが生じることがあります。
血液検査で血糖値・HbA1c・電解質(ナトリウム、カルシウムなど)を確認します。必要に応じて、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行うことがあります。
「最近太りやすくなった」「いつのまにか体重が増えていた」という場合、生活習慣病のリスクが高まっている可能性があります。肥満は、糖尿病・高血圧・脂質異常症・脂肪肝などの重要なリスク因子です。
特に内臓脂肪が増える「内臓脂肪型肥満」は、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めるため注意が必要です。体重増加を軽く考えず、早めのご相談をおすすめします。
単純性肥満
過食や運動不足などの生活習慣によるものです
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンが不足して代謝が低下し、体重増加やむくみ、倦怠感がみられます。
クッシング症候群
ホルモン異常により体幹に脂肪がつきやすくなります。
薬の副作用
ステロイドや一部の精神科薬で体重増加がみられることがあります。
BMIや腹囲の測定に加え、血液検査(血糖・脂質・肝機能・甲状腺機能など)や血圧測定を行い、生活習慣病の有無を評価します。必要に応じて追加検査を行います。
ダイエットをしていないにもかかわらず、短期間で体重が減少した場合は注意が必要です。一般的に、6ヶ月以内に体重の5〜10%以上が減少した場合は、医療機関の受診をおすすめします。
体重減少は、糖尿病や甲状腺疾患、がん、消化器疾患など、さまざまな病気のサインである可能性があります。「しっかり食べているのに痩せる」といった場合も、注意が必要です。
糖尿病(特に1型・進行した2型糖尿病)
糖からエネルギーとしてうまく利用できず、脂肪や筋肉が分解されて体重が減少します。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
代謝が過剰に高まり、食欲があっても体重が減少します。
悪性腫瘍(がん)
体重減少が初期症状として現れることがあります。
消化器疾患
栄養吸収の低下により体重が減少することがあります。
うつ病・摂食障害
精神的な要因で食欲低下や体重減少がみられることがあります。
血液検査(血糖・HbA1c・甲状腺ホルモンなど)や尿検査を行い、原因を評価します。必要に応じて、腹部超音波検査や内視鏡検査、専門医療機関へのご紹介を行います。
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